3回アトリエアート人では、社会人の方2名と臨床美術士さん3名の5名で
「色のアラベスク」と言うプログラムのワークショップを行いました。
このプログラムは「偶然できる色の道の隙間に好きな色を置いていく」というアートです。
大人は絵が苦手、描くことが恥ずかしいと仰る方が多いので、苦手な方でも
ゲーム感覚でアートできるプログラムにしました。
どんな方でも楽しんでいただけるプログラムであることは分かっていたのですが、
セッションの提供者として悩んだのは、対象者の年齢や、身体の状態によって
色の道(ゴールドジェッソ)の濃度を違えなくてはならないこと。
例えば子供が対象であれば、少し濃いめに溶いて絵の具がいきなり床に落ちるのを防いだり、
逆にお年寄りはそれよりは少し薄目にして台紙をゆする力のない方でも容易に
絵の具が流れるように工夫 するとかです。
このプログラムは準備段階で80%が決まるので何度もテストすることが肝要です。
今回は社会人とプロの臨床美術士でしたから、少し複雑な道ができるように
かなり薄目に準備しました。
ところが、薄いということは絵の具の流れも早いということで、
私が一人エアー臨床美術を何度やっても、制作プロセス①が5・6分で終わってしまいます。
そこで右脳を活性化するためには少しのストレスが必要ということもあり
導入に時間をかけることにしました。
色のアラベスクの元となったステンドグラスやモザイクのミニ講座です。
お陰で参加者さんの制作にかかりたくてうずうずしていた気持ちがMAXになり 、
その後の彼女たちの作品への集中は素晴らしいものでした。
制作最後も、「もっとやりたい」「描いてていいですか」と言う声が多く、
一般の参加者さんも臨床美術士さんも楽しんでくださったんだと実感しました。
もちろん、もっとやりたい時がセッションの辞め時(^_-)-☆
しぶしぶ筆を置いてくださり、締めくくりは楽しい鑑賞会になりましたよ(^^♪
著 臨床美術士 神谷